彼は私を狂愛した。
首輪と監禁
本当の悪夢は
ここからだったのかな...____
目の前に出された慧兒の手を迷わず掴んだ。
「み、おんちゃん...!行っちゃだめだ...!」
後藤くんの声が背後から聞こえる。
だけれど、そんなこと
気にしなければいい。
「後藤くん。ばいばい」
私は後藤くんに別れを告げ慧兒と外に出た。
外には救急車のサイレンが響いていた。
「...慧兒、本当に呼んでくれたんだね...」
「当たり前だろ。魅音の約束は守るよ?」
慧兒がニコッと私に微笑む。
だけど、私は笑えないよ...。
それから私は慧兒にオートバイに乗せられ
"あの"部屋へと
帰った。