彼は私を狂愛した。
4章
辛い現実
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「....ん...私」
目覚めると、私はベットの上にいた。
私、何してたんだっけ...。
「痛っ...」
考えるだけで頭に激痛が走る。
ガチャ
「魅音?やっと起きた」
ドアの方へと振り向くと驚いた表情を浮かべている慧兒がいた。
慧兒の手にはゼリーやヨーグルトと言った冷たくて柔らかい食べ物ばかり。
「慧兒、私...」
「魅音、ずっと寝てたんだよ。3日くらいね」
え...?
あ...私夢見てたんだ...。
昔の慧兒との思い出。
...思い出というより辛い過去かもしれないけれど。
「魅音大丈夫か?何か食べる?」
「...っ」
なぜか涙が溢れ出した。
「...魅音?」
慧兒が心配そうに私の顔を覗く。
「う、ううん...ちょっと...怖い夢見ちゃって...」
すると慧兒は
小さくため息をついた。