彼は私を狂愛した。
朝目覚めると隣に慧兒はいなかった。
もうリビングにいるのかな…
体を起こしリビングに向かった。
すると慧兒がキッチンで料理をしている姿が目に入った。
「あ、魅音。おはよ」
慧兒が満面の笑みを浮かべている。
「おはよう」
慧兒は私の目の前にフレンチトーストとスクランブルエッグを用意してくれた。
「食べて、俺の自信作!」
そう言って慧兒が嬉しそうに話す。
「ありがとう。いただきます」
フレンチトーストを一口食べてみると
すごく美味しかった。
「どう?」
「美味しい…!」
私が笑うと慧兒は照れたのか
鼻を擦る。
「じゃあ行こっか」
そう慧兒に言われた後、手を掴まれ
バイトに向かった。