彼は私を狂愛した。
私は静かに目を瞑った。
カツカツカツ...
足音が段々と近づく。
「....ぅっ...」
そして足音が止まった。
「林さん!!おっはよー!」
「...え?」
目を開けると慧兒ではなく店長だった。
「...はぁ....」
安心したのか力が抜けて床に座り込む。
「は、林さん!?」
店長が心配そうに私を呼ぶ。
「あ...すみません...」
私は素早く立ち上がり仕事を始めた。
カチカチカチ...
時間がいくら過ぎようと慧兒はここに来ない。
なんで...?
不思議に思っていると
やがて業務時間を終えていた。