彼は私を狂愛した。
ドクン__
ドクン__
もしものことがあったら...私...
「乗って?」
舜に言われ少し迷ったけれど
私はバイクに乗った。
「...魅音ちゃんを後ろに乗せるのこれで二回目だね」
そう言って舜は笑う。
「...うん、そうだね」
小さくそう言うと舜が振り返った。
「そんな元気ないの魅音ちゃんらしくないよ!ほら、笑って?」
ドキ__
どうしてそんなに私に優しくしてくれるの...?
舜...。
「あ、この辺だからもういいよ」
照れくさくなって舜に言った。
本当はここからまだ時間はかかるけれど。
「ん。そっか!じゃあまた明日」
私は舜のバイクから降りて慧兒がいるアパートへと帰った。