彼は私を狂愛した。
「...ッ!!」
痛すぎて涙が溢れる。
「やっぱ、殴らないなんて無理だわ」
ドカッ
ドスッ
慧兒は私の顔を平手打ちしたりお腹を膝で思い切り殴ったりする。
「や...やめ...」
気が遠くなる。
痛くて痛くて...
だけど約束を破ったのは私...
「慧兒...ごめんね...本当にごめん...」
私は慧兒を抱きしめた。
すると慧兒の手が一回ピタッと止まった。
「魅音、俺そーゆーのもう信じられないんだわ。
なぁ、あれ見てよ?」
そう言って慧兒が指さしたのは
部屋中に飾られたクリスマスのグッズ。