彼は私を狂愛した。
「あ、や...いや...やだぁあああああああああ!!」
私がどんなに叫んでも慧兒は真剣な眼差しで私を見つめる。
「だって、こうしなきゃまた裏切るでしょ?」
慧兒が嫌な笑みを浮かべる。
「や...!やめて...約束まも...」
言い終わる前に慧兒は私の首筋をペロッと舐めた。
ゾクッ__
私、また慧兒に...タバコ押し付けられるの...?
もう、抵抗しない方がいいのかもしれない。
したって....『ムダ』
私はギュッと目を瞑った。
「いい子...やっぱ魅音はいい子だよね」
慧兒は悪魔のように笑って私の首にキスマークをつけた。