彼は私を狂愛した。
「もう、逃がさないから」
ジュ....
先に押し付けられた場所は太ももの付け根。
「ああああああぁあああああああぁああ...!」
全身に伝わる電気のような痛み。
耐えられない...。
だけど私は強く唇を噛み締めて声を押し殺した。
「...んぅ....」
やがて痛みさえ感じなくなってきた。
慧兒は私の身体の至る場所を傷つける。
太ももとお腹と...そして下。
もう身体がどうなっているかなんて知りたくもない。
一通り行為を終えたあと慧兒は寝室から毛布を持ってきた。
そして私に被せる。
...そんな偽りの優しさなんていらない
いらないいらないいらないいらないいらない....!!!
涙が一気に溢れ出た。
「んっ...うわぁああ...あああああああああああああああ!!」
私は毛布を顔に被せて泣き叫んだ。
慧兒はそんな私を見て優しく抱きしめる。
なんで...そうやってまた私を傷つけるの...?
「魅音。ごめん。愛してる」
愛してる...?
な、にそれ....。
その言葉でまた私を惑わせるの...?