彼は私を狂愛した。
部屋へ戻るとまだ電話が鳴ってた。
私は恐る恐る画面に目を向ける。
着信【090********】
非通知…じゃない…。
迷った結果私は電話に出ることにした。
「…はい」
プツッ_
ツーツー……
あれ…切れた…?
何なの…?
「魅音…気にするな、そんなの無視してればすぐ治まる。
ほら、今日はもう寝よう?」
そうだ…。
…悟の言うとおりだよね。
「うん」
私は携帯の電源を落とし、悟と一緒に眠りについた。
私はこの時、知らなかった。
この先、悟があんなにも苦しむことになるなんて__