彼は私を狂愛した。
それから数日経ってもう電話は一切来なくなった。
「悟、いってらっしゃい」
今朝もいつものように悟を見送る。
「あぁ…、いってくる…」
…最近悟の様子がおかしい。
仕事で疲れているのかな…
そんなことしか考えられなかった。
よし、今日は悟が好きなハンバーグでも作ろうかな!
悟を励ましたくて私は仕事終わりにスーパーへ行き材料を買いに行った。
「よし、作るぞー」
私は腕をまくり気合いを入れる。
悟、喜んでくれるといいなぁ。
バタンッ!!!
大きな音を立てて玄関のドアが開いた。
え…?
悟もう帰ってきたの…?
悟が帰ってくるのはいつも7時過ぎなのに。
今はまだ5時___
誰…?
トントントン…
足音を立てながら玄関に近づいた。
「……っ!」
そこで目にしたものは
__悟だった。