彼は私を狂愛した。
「あはは、なんてね…冗談冗談」
その笑顔は本物なの?偽物なの?
もしかして、あの非通知の着信は舜?
店の前によく来ていたのは…
舜なの…?
「ねぇ…」
私は舜を呼んだ。
すると舜は嬉しそうに私の方を向く。
「なあに?」
「非通知の電話…と、店の前によく来てたのって…舜…なの…?」
恐る恐る聞くと舜が素早く答えた。
「うん、そうだよ?
まさか、魅音ちゃん
番号変わってないなんてね」
そう言って舜は笑う。
「もう…やめてください…」
私が震えた声で言うと舜が謝る。
「ごめんね…怖い思いさせちゃって…」
これは…本当に舜なの…?
私は信じることができなかった。