彼は私を狂愛した。
「よし、そろそろ行こっか?」
……え、行くって何処に…
「何処に…いく…の?」
「アイツノトコ」
そう言った時の舜の表情は
トラウマになるくらいの
最強に狂った笑顔だった。
「魅音ちゃん、準備あるから
ちょっと、俺のアパート寄って行こ?」
___ドキドキ
準備…?
なに、準備って……
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い…
ガクガクと身体が震える。
それに気づいた舜は私を抱きしめる。
「怯えないで…?」
「あ、やっ…離して…」
私は舜を突き飛ばした。
すると、舜は
やっぱり笑っていた。
「もっともっと…俺を虐めて…?」
おかしいよ…おかしいよ…
いつ何をやらかすか心配で
今にも身体が怯える。