彼は私を狂愛した。
それは『チェーンソー』だった。
…な、んで
チェーンソー…?
「お待たせ、じゃ、行こっか?」
「え、あ…なに、それ…」
舜の持っていたチェーンソーを指しながら聞くと
「うーん、
殺し道具…?(笑)」
殺し道具…?
慧兒をそれで…
コロスノ…?
「や、やだ…」
「は?あいつには絶対死んでもらわないとね」
グイッ
舜に袖を捲られた。
「…やっ!」
私の腕には半分のハートを描いた煙草の跡とリスカの線が大量にある。
「…ほら…?これあいつのせいだろ?」
「……」
私は下を向き何も言うことが出来なかった。
「……魅音ちゃんは何も心配しなくていいんだよ?」
ブオンブオン…!
舜はバイクを動かした。
そして慧兒がいるコンビニへと向かった。