彼は私を狂愛した。
下手くそに書かれた慧兒の文字。
そして封筒の中には手紙だけではなかった。
3万円とネックレスが入っていた。
どういうこと...?
「け...いじ...!!うわぁああああああぁあ...!!
いやぁああああああああああああああ...!!」
手紙が読み終わる頃には涙が止まらなくなっていた。
慧兒は何を言いたかったの...?
私に...何を言いたかったの...?
「魅音ちゃん、泣かないでよ
そんなのデマに決まってる。
ほら、燃やそう?」
舜に手紙を奪われそうになる。
「いやあぁああぁあああああ!!
これだけは...やめて...」
「どうして?」
舜が不思議そうに尋ねる。
「...この言葉は
嘘じゃない気がするの...
だから...」
私がそう言うと舜は大笑いした。
「笑わせんなよ...
そいつのこと信じるんだ...?
そんな糞みたいな内容なぁ...!」
ビリ____
私が手紙を持っているにも関わらず
舜は手紙を半分切った。