彼は私を狂愛した。


「魅音?…どうした?」



慧兒はまるで何もなかったかのような顔を私に見せる。


…どうしてそんな平気な顔が出来るの?



だけど私は慧兒に逆らうことが出来ない。



「…ううん。…それよりこの包帯慧兒が?」



「……うん。何やってんだろ、俺」



するとなぜか慧兒は私の包帯を剥がし始めた。
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