彼は私を狂愛した。

1年ぶりに首輪を外してみるととても違和感があった。


なんだか息がしやすい。


当たり前のことが私にとっては幸せなことだった。


「それじゃ準備しないと」


慧兒は外した首輪をテーブルに置き


私の洋服を選んでくれた。


慧兒が選んだ服は私が慧兒との初デートの時に着た


白のシフォンワンピだった。


「これを着てる時の魅音が1番可愛いよ」


慧兒はそう言って私にワンピースを着せた。

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