彼は私を狂愛した。



しばらくして私たちはお金を払い外に出た。


外はもう真っ暗で電灯が街を照らしている。


「魅音、遅くなったし帰ろうか」



慧兒は迷わず私の手を優しく握る。


もう、外には出られないのかな…。


ううん、そんなこと考えちゃだめだよね。


私も慧兒の手をギュッと握った。

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