彼は私を狂愛した。
それからは一緒に家具を買いに行ったりする日が多くなった。
初めて2人で行ったお店は家具やインテリアの専門店。
二人でカーテンや雑貨を選んだ。
いっぱい悩んでようやく決まった物は1つ1つ思い出がある。
そういえばペアマグは慧兒が選んでくれたっけ。
ピンクと水色のハートの形をしたペアマグカップを手にとった慧兒は私に自慢げに見せてきた。
「魅音、これ可愛いくない?」
慧兒が持っているマグを見たら一瞬で一目惚れした。
「あ、可愛い!!これにしよう!」
ペアマグだけはお互いすごく気に入ってすぐに購入したんだ。