ウラルとカナル
ウラルとカナル
ウラルとカナルの兄弟は仲良しで、いつも一緒に行動していた。
兄のウラルは、占いが趣味、月に一度、町に下りた時に雑貨屋で"簡単に始められる水晶占いセット"というのを見つけて来て、始めたばかりだった。その本を一通り読んだウラルは、何を占おうか?と水晶の前で「ん〜」と考えていると、弟のカナルが『僕の未来を占ってみてよ!』と言うのだ。ウラルは「どうして占って欲しいの?」と訊くと、カナルは『実は昨日の夜、自分が崖から落ちて死んでしまう夢を見たんだ』『正夢なのかなあ。気になって気になって仕方がないんだ』ウラルは「そんな筈はないよ。崖のある所へ行かなければ平気だよ」と、カナルは『うん、そうだよね。気をつけるよ』と言った。
兄のウラルは、占いが趣味、月に一度、町に下りた時に雑貨屋で"簡単に始められる水晶占いセット"というのを見つけて来て、始めたばかりだった。その本を一通り読んだウラルは、何を占おうか?と水晶の前で「ん〜」と考えていると、弟のカナルが『僕の未来を占ってみてよ!』と言うのだ。ウラルは「どうして占って欲しいの?」と訊くと、カナルは『実は昨日の夜、自分が崖から落ちて死んでしまう夢を見たんだ』『正夢なのかなあ。気になって気になって仕方がないんだ』ウラルは「そんな筈はないよ。崖のある所へ行かなければ平気だよ」と、カナルは『うん、そうだよね。気をつけるよ』と言った。