百瀬君の生態記録。




私はもはや拘束に近い体勢から抜け出そうと体を動かす、が。




「だめ」




百瀬君の腕が私を逃がしてくれない。




限界まで首を後ろに回して、後方の相手を睨むがにっこり。




レンズの奥の瞳が、私をなだめるように眼を細める。




「照れすぎ」




「っ、」




「照れ屋さん。」




「.....」




こいつ....
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