爆走LOVE★BOY Xmas SP
どうやら喧嘩をしに来たわけじゃなさそうだ。


「なんだ、お前まだ生きてたのかよ」


吐き捨てるように言うと、雅紀はケラケラと肩で笑った。


「そっちこそ、まだあのガキみてぇな女と付き合ってんのかよ。もしかして、ロリコン?」


ニヤニヤ笑いながらそう言う雅紀。


俺の悪口ならともかく、亜美の悪口を言われるのは癪に障る。


苛立ちを覚えた俺は無意識のうちに拳を突き出していた。


この男が俺のパンチをよけられるワケがないということも忘れて。


パンッと肌を打つ音が響き、雅紀の体がグラリと後方へ揺れた。

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