爆走LOVE★BOY Xmas SP
「いや、ちゃんと覚えてるさ。何度か会ったことがあるよな」


「覚えてるくせに何だその態度は! 俺の事をボコボコにしやがったくせに!!」


その言葉で俺は数年前にこのモヒカンと、一緒にいた仲間数人にヤキを入れたことを思い出した。


そうか、こいつは俺のことを恨んでいるのか。


「くっそ、涼しい顔しやがって!!」


怒り狂ってパンチやキックを繰り出してくるモヒカン男。


しかし、そのどれもが驚くほどにゆっくりで、なおかつパワーにかけていた。


俺は攻撃をすべてかわし、最後のパンチを片手で受け止めてから「なぁ、今度は俺の番な?」と言った。


「へ?」

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