部屋のサカナ〜短編集〜


私にはまだ

彼の不在は信じがたい御伽噺みたいなものだった。




彼から終わりの言葉を一言でも聞かない限り


私の中には


あの砂の粒ほどの希望がしぶとく居座り続ける。






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