線香花火
転校生

「おはよ」

「あ。おはよ」

私、高嶋 梨子はいつものように親友の宮脇 莉央に声をかける。

変わらない。いつもの朝。

私のいる高校の緑ヶ丘高校は、平凡な名前とは裏腹に、自慢じゃないけど進学校である。
私は緑ヶ丘高校の1年3組の委員長。

ちなみに副委員長は幼馴染みの迫田 大地。

3組はほかのクラスと比べて、仲が良いクラスだ。
私も友達がたくさくんいる。
だけど、親友は莉央だけ。
「莉央と梨子って双子みたいだねー」
っていつも言われるぐらい、仲が良いし似てると思う。

「梨子ー。先生が梨子のこと呼んでたぞ」
大地がそう教えてくれた。

「りょーかい!ありがと。行ってくるわ」

委員長はほとんど雑用ばかり。
どーせ今日も雑用押し付けられるんだろーな。

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