共食い。
「そうだね、とりあえず何か探してみる?」








探してみるといってもコンクリートと、班員6人。そして、寝かされていた場所の隣に置いてあった修学旅行のために用意したリュックだけ。









「そうだね、食べ物ないと死んじゃう。」









公太がそう言ったところで私は何かを思い出した。










「あー、そういえば…。秋奈、リュックの中に入ってるよね?」









「ん?何が?あ、あれね。あるよー。」








そう、私達は夜中にホテルで何かを食べようと大量の食べ物がリュックの中に入っている。









といっても、二人分で大量って程だから6人だと丁度か少し足りないくらい。









「ちょっと出してみよ。」









そう言って私達はそれぞれのリュックから食料を出していった。
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