私だって恋したい!




待っている間、ぐるっと賑わう店内を見渡す。




「坂本くん…今日は来てないのかな」




探すが、彼の姿はどこにもいない。




残念だけど、今日は言えなさそう。




ショボンと下を向いて、スマホを見る。




今日は頑張っておめかししたんだけど、無駄になっちゃったな…




「お待たせしました、期間限定ドリアでございます」




「あ、ありがとうございます」




………………ん?




ふと聞き覚えのある声がして、はっと顔を見上げた。




「よかった。来てくれた」




「さ、坂本くん!?」




そこにはウエイターの格好をした坂本くんが立っていた。




< 42 / 54 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop