私だって恋したい!
待っている間、ぐるっと賑わう店内を見渡す。
「坂本くん…今日は来てないのかな」
探すが、彼の姿はどこにもいない。
残念だけど、今日は言えなさそう。
ショボンと下を向いて、スマホを見る。
今日は頑張っておめかししたんだけど、無駄になっちゃったな…
「お待たせしました、期間限定ドリアでございます」
「あ、ありがとうございます」
………………ん?
ふと聞き覚えのある声がして、はっと顔を見上げた。
「よかった。来てくれた」
「さ、坂本くん!?」
そこにはウエイターの格好をした坂本くんが立っていた。