あたしのトナカイくん
「あのそれ、こないだ行った北海道の、お土産なの」
「……くれんの?」
相当予想外だったのか、驚きの表情をする戸波くんにこくりとうなずく。
開けていい?と前置きしてから、彼はそうっと、その封筒サイズの薄い包みを開いた。
そうして取り出した中身を、目の前にぶら下げる。
「トナカイ、と、サンタのストラップ?」
「ん。北海道で観光に行った街で、1年中、クリスマスのグッズを売ってるお店があって……戸波くんにぴったりだなぁと思って、買っちゃった」
「へー、さんきゅ」
口元に笑みを浮かべながらしげしげとストラップを眺める彼の反応を見るかぎり、どうやらそのお土産はお気に召したらしい。
ほっと小さく息を吐くと、「でも、」と声が聞こえたので、あたしはまた顔をあげた。
「……くれんの?」
相当予想外だったのか、驚きの表情をする戸波くんにこくりとうなずく。
開けていい?と前置きしてから、彼はそうっと、その封筒サイズの薄い包みを開いた。
そうして取り出した中身を、目の前にぶら下げる。
「トナカイ、と、サンタのストラップ?」
「ん。北海道で観光に行った街で、1年中、クリスマスのグッズを売ってるお店があって……戸波くんにぴったりだなぁと思って、買っちゃった」
「へー、さんきゅ」
口元に笑みを浮かべながらしげしげとストラップを眺める彼の反応を見るかぎり、どうやらそのお土産はお気に召したらしい。
ほっと小さく息を吐くと、「でも、」と声が聞こえたので、あたしはまた顔をあげた。