【完】恋の太陽、愛の月
過去と真実
【太陽side】
………
……
…
それは、僕が転校してからの話。
小学校から中学校にあがってからだった。
--------------
『東京って行った事ないんだよなー。やっぱでかいか?』
「でかいってもんじゃない!人が多すぎて人酔いするって本当だよ」
『へぇ・・・。でも行ってみたいな。俺とひなたで遊びに行くから案内してくれよ』
「まかせて!って言っても、まだ自分の家のまわりしか分からないよ」
『そうだったそうだった笑!友達とかできたのか?』
「・・・うん!すぐにできたよ!」
『今度紹介してくれよ。あ、じゃあ出かけるから切るわ。またな!』
「うん、また」
ツー、ツー、ツー。
電話が終わると鳴る無機質で心のこもっていない音。
僕はこの音が大嫌いだった。
咲夜との電話のあとは特に聞きたくないもの。
コンコンと部屋のドアがノックされ、入ってきたのは僕の母親だった。
「今日は部活、行かなくていいの?」
「・・・別に。僕がいなくても大丈夫でしょ」
「そうなの?でも学校の先生にはエースって聞いたけど」
「そうだね。まだ1年生なのにレギュラー入りしたよ」
「じゃあなおさら行かなきゃダメでしょう?」
「・・・分かったよ」
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それは、僕が転校してからの話。
小学校から中学校にあがってからだった。
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『東京って行った事ないんだよなー。やっぱでかいか?』
「でかいってもんじゃない!人が多すぎて人酔いするって本当だよ」
『へぇ・・・。でも行ってみたいな。俺とひなたで遊びに行くから案内してくれよ』
「まかせて!って言っても、まだ自分の家のまわりしか分からないよ」
『そうだったそうだった笑!友達とかできたのか?』
「・・・うん!すぐにできたよ!」
『今度紹介してくれよ。あ、じゃあ出かけるから切るわ。またな!』
「うん、また」
ツー、ツー、ツー。
電話が終わると鳴る無機質で心のこもっていない音。
僕はこの音が大嫌いだった。
咲夜との電話のあとは特に聞きたくないもの。
コンコンと部屋のドアがノックされ、入ってきたのは僕の母親だった。
「今日は部活、行かなくていいの?」
「・・・別に。僕がいなくても大丈夫でしょ」
「そうなの?でも学校の先生にはエースって聞いたけど」
「そうだね。まだ1年生なのにレギュラー入りしたよ」
「じゃあなおさら行かなきゃダメでしょう?」
「・・・分かったよ」