【完】恋の太陽、愛の月
次の日も、その次の日も。
太陽君からの連絡はなかった。
怖くなって私は今日「何かあったの?」とメールを送ってみた。
送ってからもう半日が経ち、夕方。
気になりつつも最近お店が好評で何故か閉店時間までお店を閉めることもできない日々を送っていた。
おかげでお母さんのお見舞いにも行けていない。
普通にお店を閉めればいいんだろうけど、最近お金が苦しいところもあったからそういうわけにもいかない。
「今日もガーベラ頼む」
ついでに咲夜も毎日お店に花を頼むようになった。
毎回ガーベラのフラワーアレンジばかり。
色々試行錯誤するのが楽しいから私は別にいいんだけど・・・。
「お見舞い、毎日行ってるの?」
「・・・まぁな」
「多分毎日来てくれるのって嬉しいんだろうなぁ」
心の中でお母さんを思い浮かべる。
最近調子も悪いって聞いてるし、会えてないからすごく心配。
お店忙しくてお見舞い行けなくてごめんねっていう電話も「全然いいのよ」って言ってくれたけど、絶対よくないよね。
「今日もいい仕上がりだな。きっとまた喜んでくれる」
「本当?・・・喜んでくれるならもっと頑張ろうって思えちゃう」
「喜んでるよ。すごく」
「よかった」