【完】恋の太陽、愛の月
「ほら、金。お釣りはいらないから」
「え!?駄目だよ!!」
「いいんだよ。お前、頑張ってるし」
「・・・何それ」
「小遣いって感じ?笑」
「もう!」
「そうやって怒ってたり笑ってたり、表情が変わるひなたの方がいいと思う」
「え?」
「最近辛そうにしてるだろ」
「・・・別に」
「隠しても分かるよ。俺には」
「・・・」
「太陽から連絡がないからか?」
「・・・!?」
それだけじゃない。
お母さんのこともある。
でも、半分は太陽君のことで頭がいっぱいで・・・。
すごく辛い。
仕事してる時は顔に出さないように必死に作り笑いをしていたけど、咲夜にはバレていた。
「俺もだよ」
「・・・咲夜も?」
「連絡してみてはいるんだけど、全然」
「そうなんだ」