【完】恋の太陽、愛の月
………
……
…
病院に着いて最初に私が見たもの。
ベッドの上に一人の女性。
顔には白い布。
周りを囲むのは看護婦さんとお医者さん。
「三井さん・・・」
そして私の目の前に立って悲しそうな表情を浮かべるのは・・・。
お母さんを担当していた医師だった。
「申し訳ありません・・・。精一杯のことをしたつもり・・・なのですが」
頭を激痛が走った。
耳鳴りがする。
私を苦しめているのは何?
「ひなたっ・・・」
「・・・あ。私・・・は」
病院まで私を引っ張ってきてくれた人。
それは太陽君じゃなく、咲夜だった。
「大丈夫だ。大丈夫だから・・・」
私を優しく抱きしめる咲夜の手は震えていた。
咲夜の腕の中で私は子供のように泣き喚いた。
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病院に着いて最初に私が見たもの。
ベッドの上に一人の女性。
顔には白い布。
周りを囲むのは看護婦さんとお医者さん。
「三井さん・・・」
そして私の目の前に立って悲しそうな表情を浮かべるのは・・・。
お母さんを担当していた医師だった。
「申し訳ありません・・・。精一杯のことをしたつもり・・・なのですが」
頭を激痛が走った。
耳鳴りがする。
私を苦しめているのは何?
「ひなたっ・・・」
「・・・あ。私・・・は」
病院まで私を引っ張ってきてくれた人。
それは太陽君じゃなく、咲夜だった。
「大丈夫だ。大丈夫だから・・・」
私を優しく抱きしめる咲夜の手は震えていた。
咲夜の腕の中で私は子供のように泣き喚いた。