【完】恋の太陽、愛の月
「お、おい。ひなたどうしたんだよ」
「・・・ごめん。ごめんね咲夜ぁ」
私は咲夜に抱きついた。
思い切り強く抱きしめた。
今まで咲夜はどんな思いで私と太陽君を見てきたんだろう。
私が太陽君に片想いしているって気付いてたよね。
あの頃から咲夜はずっと。
ずっとあの頃の約束を胸にしまい込んで私の傍にいてくれた。
今もこうして傍にいてくれてる。
「・・・」
咲夜はただ私を抱きしめてくれた。
何も聞かず、何も言わずに。
私はこれからどうしたらいいのだろう…。