【完】恋の太陽、愛の月
それから日にちは経ち。
12月26日の朝が来た。
「あー・・・疲れた」
今日も徹夜で仕事を片付けた僕。
もしかしたらこの日常がずっと続いてしまうのではないかと思ってしまう。
「なぁ太陽」
「・・・ん?あ、いたんだ丸岡さん」
「いたよ。もう二時間前からよぉ」
「ごめん。気付かなかった」
「ったく、根つめて働き過ぎなんだよおめぇは」
「しょうがないじゃん。こうでもしなきゃ明日に響くし」
「・・・最近ちゃんと飯食ってるか?」
「んー昼はなんとか五分以内に食べれる物を食べてるかな」
「あーあ。もうボロボロの生活だな」
「・・・いいよ、少しだけ充実してるって思えるし」
「そうかいそうかい。そんなお前に一つ提案があるんだけど」
「何?仕事休めとか言うんだったらそれは却下だよ」
「分かってるよそんなことは。お前の彼女さんをさっさと嫁にもらうんだよ」
「・・・え?」
丸岡さんの提案は驚くものだった。
といっても、いずれはそうするつもりだったんだけど。
「そうすりゃお前も少しは仕事よりも家に帰らなきゃって気持ちも出るだろうし。飯とかもなんとかしてくれるだろうなぁ。あーあとは精神的サポートもしてくれると思う。もちろん夜のお務めもな?笑」
「・・・」