【完】恋の太陽、愛の月
【咲夜side】


………

……






「お待たせしました。クリームソーダになります」


「ありがとう!」


「食べ物の方はもう少々お待ちください」




太陽は清水さんから受け取ったソーダを美味しそうに飲み始めた。


「んーっ美味しい!」


「良かったな」


「咲夜も飲むー??」


「そんな甘いもの俺が飲むと思う?」


「思わない♪」


「だったら進めるな」


「あははっ!!・・・あっねぇ咲夜」



アイスの上にのっていたさくらんぼを太陽は口の中に含んだ後、こう言ってきた。



「ひなとは何もないよね?」


「・・・」


「俺との約束、覚えてる?」


いつもとは違う低いトーンで太陽は俺に問いかける。

雰囲気も違って見えた。


「・・・分かってるよ」


「もしかして咲夜もひなたのこと好きなの?」


「・・・そんなわけ、ないだろ」


「だよねぇ?良かった!・・・あっ!見てみて!口の中でさくらんぼの茎結べたよ♪」


「ああ、良かったな」









俺は昔からひなたが好きだった。

今も、これから先もずっと───。
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