【完】恋の太陽、愛の月


確か、楓ちゃんは今咲夜のことを"先生"って呼んでた。


あれ・・・?

楓ちゃん大学生じゃないってこと?



だって咲夜の塾は高校生までだもん。

ってことは楓ちゃんは咲夜の生徒ってことになる。



・・・嘘。




いくら塾でも生徒と付き合うなんて。

あの咲夜が?





まだ、分からない。

もしかしたら何か理由があるのかも。



聞いてみなきゃ。



「二人とも・・・久しぶりだね!」


「あ、ああ」


楓ちゃんはぺこりと頭を下げる。


その間にも二人の手はしっかりと繋がれていた。




「・・・あの、楓ちゃん」


「?」


「変な事聞いてもいいかな」


「・・・うん?」


「どうして今咲夜のこと先生って呼んでたの?」


「え・・・」


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