それでも君が好き。
一生片思いで上等なんです
「これが私が毎日、反対方向の電車に乗ってる理由‥だよ‥」
声も震えてきた
「今日も行くのか?てか、もしかしてお前の腕とか足のあざって裕也先輩の‥」
自分では見られないように隠していたつもりだったのに
「そうだよ‥」
「今日、俺も一緒に行くよ」
そんなことしたら‥
「佐藤が殴られちゃうよ‥自分でなんとかするから大丈夫。でも1つだけお願いがある」
「ほんとに大丈夫かよ‥お願いって?」
もしもの時のために
「アドレス教えて‥」
佐藤がびっくりするのは当たり前
クラスが一緒になった時にアドレス交換したもんね‥
「消されたから‥裕也に」
黙って私から携帯を奪うとアドレスとケー番を登録してくれた
「何かあったらすぐ連絡しろよ」
恐怖に怯える私の心は佐藤の笑顔と優しい言葉だけが救ってくれる