それでも君が好き。
一生片思いで上等なんです
楽しい時間はあっという間にすぎるもの
「はぁ‥」
今日も私は家とは反対方向に向かう電車のホームでため息をつく
お小遣いはほとんど電車代で無くなる
たまにはかわいい服とか化粧品とか買いたいのにね
「お前さぁ、またため息ついて‥」
声がするほうに振り向くと佐藤がいた
「あっ、佐藤‥お疲れ」
佐藤の姿を見れただけでちょっぴり元気になれた気がした
その時、ちょうど佐藤が乗る方の電車が来た
もう少ししゃべりたかったのにな
そう思った瞬間
「今日はお前もこっちの電車に乗れよ」
腕を引っ張られ電車に乗せられた
慌てて降りようと思った時にはドアは閉まっていた