それでも君が好き。
一生片思いで上等なんです
ほんとの恋
最近はよく佐藤と同じ電車になる
私が電車に乗るとだいたい佐藤が爆睡していて、足を踏んだりして起こしてあげる
「木村ー、結構踏まれると痛いの知ってた?」
「私軽いから痛くないと思ってた!」
ちょっと冗談を言ってみる
「‥」
佐藤は私から視線を外し黙った
謎の沈黙が続き、耐えられなかった私たちは2人で吹き出してしまった
今日ものんびり歩きながら学校に向かう
「あと5分あるから余裕だな」
周りの生徒は走ってるけど私たちには関係ない