それでも君が好き。 一生片思いで上等なんです

ほんとの恋


最近はよく佐藤と同じ電車になる

私が電車に乗るとだいたい佐藤が爆睡していて、足を踏んだりして起こしてあげる


「木村ー、結構踏まれると痛いの知ってた?」


「私軽いから痛くないと思ってた!」

ちょっと冗談を言ってみる


「‥」

佐藤は私から視線を外し黙った


謎の沈黙が続き、耐えられなかった私たちは2人で吹き出してしまった


今日ものんびり歩きながら学校に向かう

「あと5分あるから余裕だな」


周りの生徒は走ってるけど私たちには関係ない


< 25 / 109 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop