それでも君が好き。 一生片思いで上等なんです

電車に乗ると


「おっはよー!」

ドアに寄りかかっていた佐藤の靴を踏みつける

この男が乗ってるってことは遅刻決定です!



「だから意外と痛いんだからやめなさい」

そういうと私の髪をぐしゃぐしゃっとした

それは反則だよ?

きゅんきゅんしちゃうって‥


「そういえば裕也先輩どうなった?」


あっ、忘れてた

ポケットから携帯を取り出すがまだ返信は来ていない


「んー。なんか音信不通」


「なんだそりゃ、まぁ、なんかあったら俺に言えよ」


「ありがと!」


電車を降り、今日ものんびり学校に向かう

結局この日は裕也からメールがくることはなかった

そして、その後一週間も裕也とは音信不通のままだった


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