それでも君が好き。
一生片思いで上等なんです
松本くんの恋と私の恋
学校の近くにある牛丼屋さんは私たちのたまり場
「木村じゃなくて、もっとかわいい女の子連れてこいよ」
なんて文句を良いながらも一緒に来てくれる松本
私の友人関係はほんとに恵まれてると思う
「まぁ、うちでも良いじゃん!」
私と松本のテンションの差が激しいのはいつものこと
「お前さっきから携帯いじってるけど相手だれだよ」
ニヤリと笑う佐藤に少し頬を赤らめた松本
体が大きい佐藤は松本から携帯を奪い取る
「あーー!友里恵先輩じゃん!」
「え!!なんでー!」
友里恵先輩は松本がずーっと片思いしてる先輩
「やっとデートしてくれることになったんだよ‥」
照れながらボソッとつぶやく松本を佐藤が冷やかす
「告るの?告るの?えっ、どこ行くの?」
「黙れ!どこでもいいだろー!」
この2人はほんとに面白い
佐藤を好きな気持ちは日に日につのるばかりだけど、今の私は人の恋を見てるだけで幸せな気分になれる