それでも君が好き。 一生片思いで上等なんです

1日練習もやっと終わり恒例のようにみんな門の前で意味もなく集まりただただ飽きるまでしゃべり続ける


「あれ松本くんと‥友里恵先輩?」

もう人も少なくなった頃を見計らって普段と違う格好をした2人が学校から出てきた

こんなこと普通なんだろうけど、青春3年間を部活動に捧げる私たちにとっては恋愛なんて夢のまた夢で‥


「なに?あの2人付き合ってるの?」

「松本に友里恵先輩なんてもったいないだろー!」

「松本ー!友里恵先輩に手出すんじゃねーよ!」

「きゃー!なになに!」


色んなところから冷やかしやら悲鳴やら聞こえてくる


ちょっとかわいそうに思えてきた‥


「頑張れ、松本」

いつもより小さく見える松本の背中につぶやいた



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