それでも君が好き。 一生片思いで上等なんです


「ねぇ、佐藤?」

うつむき気味の私


「ん?」

首を傾げて私の顔を覗く


「こんどの休みさぁ、一緒にどこか遊びに行かない?」

少しの沈黙のあと


「まじ?俺はいいけど、どこ行く?」

えっ?

「ほんとにいいの?」

すこい勢いで顔を上げた私に驚く佐藤


「いいよ?どこ行きたい?」

「やったー!」

ってこんなに喜んだら好きなのバレバレじゃん


もし彼氏ができたら行きたかった場所

彼氏じゃないけど好きな人とデートするなら‥


「水族館‥行きたい‥」

顔が赤くなっているのが自分でもわかる

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