それでも君が好き。 一生片思いで上等なんです

「じゃあ、そろそろ帰るか!」

時刻は9時


まだ、早いよとか思うかもしれないけど

私には贅沢すぎるぐらい佐藤と長い時間を過ごせた



「うん!」

ちょっと寂しいけど満面の笑みで頷く

それに寂しいと思ってるのはきっと私だけだから‥



「なんかあそこの駅から乗ると、早く着くみたいだけどどうする?」


私のためを思って調べてくれたけど


「うーん‥来た道帰りたい。もう少し歩きたいな」

遠まわしに一緒にいたいアピール

迷惑に思われないかな‥?


「おっけー!迷うよりいいな、そのほうが」

優しすぎて申し訳なくなってきた


「ありがと」

でも今日だけ甘えさせてね


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