それでも君が好き。
一生片思いで上等なんです
「うわぁー!めっちゃ綺麗だなー!」
ほんとに綺麗な夜景ととなりで子供のようにはしゃぐ佐藤
私も子どもみたいにはしゃぎたい
でも、申し訳なくて素直に喜べない
「うん‥綺麗だね‥」
ここまできたら後戻りしないよ
言うなら今しかない
友達のままで良かった私じゃないんだ、もう‥
「ねぇ、佐藤‥私ね‥」
泣いちゃだめだよ、京‥
「ん?」
こんな時まで優しい顔しないでよ‥
「ずっと、佐藤のこと好きだったよ‥」
沈黙が続く
北海道の夜風は痛いほど冷たいよ‥
「そっか‥ありがとな!気持ちはほんとに嬉しい。でも、ちょっと内緒にしといてほしいんだけど俺、ずっと好きな人いるんだ。だから‥ごめんな‥でも嬉しいよ。ありがとな。」
私の頬に一筋の涙が流れる
やっぱりそうだったんだね‥
「自分勝手だけど、これからも友達としてよろしくお願いします‥ごめんね、その子と見たかったよね‥」
「気にするな!こちらこそよろしくな」
なんでこんなに優しいの‥?
「私先に、バス戻ってるね!今日はありがと‥」