何者達
呼んでいるから
「信じて貰えなかも知れないないですが、私の話を聞いてくれますか?」
佑桜と佐田はうなずき、聞くことにする。


「一週間前、ここに来る日、夢を見ました。
私に、行方不明のおじいちゃんが
『前子、やっとこっちへ来る事ができた。一度会いたい。』と夢に出て来たんです。
起きた時、ある日の光景を思い出したんです。
おじいちゃんが昔働いていた工場で、幼かった私と遊んでいた時の事を。
私はその場所を忘れたはずなのに、何故か私はその工場へ呼ばれ、導かれるように向かったんです。
それが半壊したこの工場だったんです。
私はこのドアを開けました。雰囲気が違い今のまま寝て居ましたが、おじいちゃんだと思いました。
そしておじいちゃんが、一分にも満たないかもしれませんが起きて私に話し掛けました。」
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