何者達

佐田は、老人の足下の方の敷き布団を上げてみると、拳銃を発見する。
｢あ、ありました佑桜さん！｣

｢できればあって欲しく無かった…
佐田君、俺が拾うから。｣

佑桜は手袋をして、拳銃を調べる。
｢弾はもう入って無いが、佐田君が老人を見付ける直前に何者かが撃った可能性がある…
佐田君、銃声のような音がした後誰か見て無い？
最初、ドアは開いてたか？｣

佐田は答える。
｢誰も見ませんでした、この老人だけです。ドアは閉まっていて、妙な匂いがしたので開けてみると寝て居ました。
その時の匂いが火薬だとは気付きませんでした。死んでいると思ったのですが、様子から見て寝ていると思いました。
そして今日来てみたら、まだ石がそのままで開けるとしん…寝て居ました。｣

佑桜は、誰が何のために撃ったかと考えるが、後藤の証言が欲しかった。
｢後藤さん、一週間前どうしてこんな工場に入った？そして今まで何処に居た？｣

｢わ、私は…｣
後藤には、それらの不可解な点があった。