ストーカーですが何かっ⁉︎
「いや、あんたのハリケーンは巨大すぎて周りの被害半端ないから」
昼食の時間。
今日の由羅はウサギ型のリンゴを頬張りながら冷めた目で私を見つめていた。
「まぁまぁそう言わずにさぁ〜…恋愛は何が起こるか分からない!どんどん当たっていけ、責めていけ!ってことだよ!
……私、中学生の頃と比べて変わったでしょ??」
にっこりと首を傾げてみる。
由羅は変な方向にね、と前置きをすると
「あ〜あ、中学生の海は好きな人ができても消極的で可愛らしい女の子だったのに。
いつからそんな風に変わっちゃたのか…」
呆れた顔をしてため息をついた。
その言葉を聞いた瞬間、私はバンッと机を叩く。
「だ、か、ら、だよっ!中学生の頃に学んだの!待ってるだけじゃ何も始まらないって!
だから今こーやって自分の思うままに動いて自分の気持ちさらけ出してるんだよ!」
そして前に由羅にされたみたいに、今度は私が箸の先をビシッと由羅に向ける。
「それに……
私だって何のきっかけもなく風磨くんのストーカーしてる訳じゃないよ…?」