ストーカーですが何かっ⁉︎
ストーカー同盟結成っ!?
道の右側にある電柱に身を潜める私。
そして道の左側にある電柱に道潜めているあいつ。
「私とマネするのは勝手だけどこっちに迷惑かけてこないでよ」
「別にマネとかしてねぇし。それはこっちのセリフだ」
先程の口論の時よりも2トーンほど低くした声で話す。
そうしないと風磨くんと七瀬 未羽に気づかれてしまうからだ。
「………なぁ」
ふいに私に向けて放たれた一言。
仕方なく声のする方に顔を向けると阿井は私をじっと見つめていた。
「な、何?」
「何でお前……坂崎 風磨のストーカーなんかやってんの?」
あまりにも真剣な顔をして聞いてくるから一瞬たじろいでしまう。
「何でって……」
私が風磨くんのストーカーを始めたきっかけは。
「ある日の昼食の時間……風磨くんが私のことを庇ってくれたの」