Dreamer
「はぁ、はぁ...間に合った...」

私たちはギリギリで会場となる、体育館に到着した。

「みずき!準備は?」

「できてるよ!」

私は昨日のうちに運んでおいたものを、優に見せた。

「....!?」

優は目を大きく開いて私を見ていた。

「ふふっやっぱり、意外かな?..でも、これが私のしたいこと。」

私は全部を優に話して、そして最後に

「これが私の夢なんだ。」と笑顔で言った。

そう言うと、優は笑って口を開いた。

「...やっぱり、俺達って似てるな。」

「えっ?それってどういう...」

------「次の人、スタンバイしてください!」

自分の番がきてしまって、意味がわからず首をかしげた。

そんな私の背中を、優が軽く叩いて言う。

「頑張ってこいよっ!みずき!!見てるからな。」

「うん!じゃあ、行ってくるよ!」



そして私は、ステージに足を踏み入れた。
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