Dreamer
「ちょっと!ノックくらいしなよっ!」

勇ましい性格の咲が、ガールズトークを邪魔した二人に怒る。

その二人も反応の仕方は全然違った。

「ごめんね、咲。」

と謝る達也に対して、

「何の話してたんだ?」

と首をかしげて聞く優。

そして、話を遮られて口がしまらない私。

「みずき、どうした?」

「...!な、なんでも、ないよっ!?」

「そっか。...おっしゃ!帰りにカラオケでも行こうぜーい!」

「さんせーい!」

「僕もいいよ。」

「私も?」

「そうだよ!みずきの歌声、聞きたいし!」

「俺も~!」

「僕もぜひ聞いてみたいな。」

「なっ!歌ってくれよ!みずき!」

「...!うん!!」

[優の笑顔が見れただけで、こんなにも嬉しいって感じるなんて...私、ほんとにヤバいかも。]

私が、優の声にハッとなって慌てて視線を逸らしたことを、達也と咲が見てたなんてこの時の私は、思いもしなかった。

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